第73話 親友の霊は僕と彼女の仲をとりもってくれるみたい? (4)
「俺はここにいるぞ、ラン……」
ミチがランのことを脅かすために意図的に近くで声をかけてくれた。
だからランはよくあるホラー映画のヒロインさまのように驚愕した顔で。
「きゃぁ、あああっ!」
と絶叫を上げながら反射的に声がしなかった方角……。
そう僕の薄っぺらい骨骨した胸へと飛び込んできたから。僕は先ほどのように初心な様子で驚き、困惑することはなく。
もう既にランは僕のお嫁さんになってくれると言ってくれている訳だから、何をしても問題はないのだ! と。僕は少々でストーカー染みたことを考えつつ、ランに抱きつかれ、今度はニヤリといやらしく、顔を緩ませ、鼻の下を伸ばしつつ、恥ずかしさもない、満身の笑みを浮かべながら。
ランの華奢身体をグッと抱きしめ、ヨシヨシいい娘だ! と思いつつ、「(ミチ、ありがとうね。本当に助かったよ)」と。ミチのお化けに畏怖して、彼氏の僕に助けろ! と抱きつき甘えてくる、ランをヨシヨシしながらお礼を告げた。
「(良いってことよ! 小山田! 俺とお前は友達じゃないか!)」と。
「(俺の友人が彼女と喧嘩して困っているのならば、友人として仲をとりもつのは当たり前のことだ!)」
ミチは多分、僕の推測だと? 彼が自動車による事故死をしてから日付も経つけれど。ミチは一向に天に召されないと言うことは?
余程、この校舎に未練を残す、怨霊度も高い地縛霊だと思う?
しかしミチは、悪霊染みた様子を僕たちには一切見せず、軽いノリで揶揄や悪戯をすると言う感じでね。
ミチは僕に生前のように、自分の胸を叩いた後は、気にするなと首を振り。
その後はどろ、ろ~! と僕にまたしな垂れ甘えている。
でも今回は僕が先ほど説明した通りで、ランとは口約束だけれど大学卒業後に就職が決めれば結婚をする約束を交わしているから。
ランは僕のもの!




