第72話 親友の霊は僕と彼女の仲をとりもってくれるみたい? (3)
「いや、あのね。今何か変な声が聞こえたような気がする?」
僕がランへと尋ねると、彼女さまは一気に血の気を引かし、自分の顔色を蒼白させながら言葉を返してきたよ。
「そうなの、何処から?」
僕はランには悪いとは思うけれど。彼女さまが御機嫌を直し、僕にまたしな垂れかかってくれないと多分? 今晩は枕を高くして眠れないと思うから、僕は地縛霊のミチに魂を売り、他人からも後ろ指さされようとも、ランともう一度中慎ましい関係になりたいから。
ミチのお化けが犯人だとは告げずに素知らぬ振りを装いつつランへと尋ねてみた。
「あちらかな?」、「……いや、こちらかも知れない?」
ランは僕の問いかけに対して、恐る恐ると自分の首を動かしながら、落ち着きなく瞳も動かしつつ言葉を返してきた。
そんな彼女さまの様子を見れば、ランは、気は強い娘だけれど、お化けの方は苦手なのだなと思うから。
僕はランへと心の中で『ごめんなさい』と両手を、合わせ謝罪をしつつ「ふぅ~、ん」と言葉を返して。
「ランは声がした方角が特定できていないんだね?」と尋ねた。
「うん、解らない……。小山田の耳には幽霊の声が聞こえなかったか?」
僕がランに尋ねると言葉が返ってきたから、『うぅん』と首を振ろうとすれば。




