第69話 僕だけではなくクラス中がお化けの為に? (9)
「ふむ、なるほど。わかった、今回は小山田の気持ちと言葉を信じることにする」
僕の閻魔大王さまの説明がことを生じたのか? ランは僕に二心は無いのだと信じてくれたが。
「──でも今回だけだ、小山田! 次はランも許さない。だからそれなりの罰の方も受けてもらうようになるぞ! 小山田! わかったな?」
しかしランは、僕の浮気心を許すのは今回限りで二度は無い。次は僕にしれなりの天誅を受けてもらう! と脅しをかけてきた。
でもみなさんも知っての通りで、僕はミチが生前のクラスメイトの女子達を脅かして楽しんでいる友人の和気藹々とした様子を窺っているだけだから。僕はランから嫉妬され、叱られる筋合いはないからね! と、強気で彼女へと告げることができない。情けない男の僕がいるけれど。僕自身もこのまま彼女さまから、二心のある気が多い者だと、猜疑心のある目を向けられ続けたくはないから。
「ラン?」と彼女へと声をかけ。
「《《あれ》》を見てみるといい!」
僕自分の顎をクイクイと動かして、「きゃきゃ」、「怖い、怖い」、「怖いよ~!」、「いや~、ん」、「誰か助けて~」、「お化け~」、「お化けが居る~」、「人の声がするよ~」と。
愛のキューピット! ミチの悪戯に遭っていてもまだカップルになっていなくて大騒ぎ……。喧騒している女子達をランに見てみろと告げた。
「何だ? 小山田……。ランに用事か?」
ランは僕の横には立ってはいるけれど、この通りのまだ拗ねた様子でね。彼女さまの目と声音は大変に冷たいものだけれど。
僕はランの耳元へと、自分の唇を近づけ。
「……ラン、僕が先ほど見ていた場所を見てみるがいい。女子達はまだ、ランを脅かした幽霊に怯えている様子が見えるから。確認をしてみるといいよ。──僕が女子達に見惚れていた訳ではなく。僕がランのことを脅かしたお化けを見ていたことがわかるから」と。
僕は彼女さまへと、自分の身の潔白……。ラン以外の女子に見惚れた訳ではないとムキになって説明をした。
「……ん?」、「う~ん」と。
僕が『きゃきゃ』、『やぁ、やぁ』、『わぁ、わぁ』と騒いでいる女子達を見るようにと告げれば。
やはり、ランはいい顔をしない、拗ねた表情で『だから?』、『どうした?』と言った感じで冷たく見詰めてくるから。
「(ミチ、そっちはもう脅かさなくていいから、僕のことを何とかしてよ~!)」、「(助けてよ~)」、「(おねがいだ~!)」
僕は心の中でミチのお化けへと嘆願をした! 叫んだ!
「(このままだと~、僕とランの仲は終わってしまうよ~。だから助けてよ~、ミチ~!)」
と嘆くように嘆願もした。




