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第54話 お化けの正体は親友……(1)
「あっ、はははははは。小山田頑張れ! ──ランに好意があるのだろう?」
僕はランさんへと、何と答えようか? と頭を抱えつつ、天に向け──交通事故で他界をした親友の幽霊へと、僕のような陰気、根暗……。容姿も余りよくはない男が麗しい彼女へと告白タイムをしたところでフラれ。僕の心が傷つくだけだから要らぬお世話をしないでくれと不満も告げた。
しかしミチは生前と変わらず明るく振る舞いながら、僕へと笑いかけ、ランさんのことをチラチラ、さり気なく見るだけではなく、勇気を振り絞り、自分の気持ちを伝えろ! と。
またミチが他界してから元気がない僕へと仲のよい異性を作り、学園生活を楽しめ! と背中を押してくれた。
でも僕は本当に、他の男子達のように容姿がいい訳では無く、私服にしてもこれと言ったお洒落な私服を持っている訳でもない本物地味っ子だから、ミチがお化けになって表れて背を押してくれて、切っ掛けをくれても。
「えっ、えと、えと、あの……」
ランさんの麗しい顔を見ることもできずに俯いていると。
「……小山田?」
ランさんがまた声をかけてくれた。
「な、何?」
僕は慌てて顔を上げ言葉を返した。




