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第42話 今まで教室内で起きた恐怖体験……(11)
根暗で気持ち悪い僕のことを絶賛、褒め称え、労うような言葉をくれるようなことはなく。
ランの周りにいる者たちは只関心をした声を漏らすのみだった。
まあ、僕自身も意図的にランを助けた訳でもないし。僕の許へと偶々ラブコメの女神さまが降臨してくれて、幽霊から逃げるヒロインさまへの好感度が微妙に上がっただけだと思うから。
僕自身も気にしないよ、と思えば。
「俺もトイレまで行くのに誰かに背後からついてこられているような気がする経験は度々あるかな?」
「あっ! 俺も良くある」
「あっ、僕もだぁ……。先ほどもトイレへと向かっていると、自分の耳に足音みたいな音が聞こえてきたような気がする」
と、ジュンユーが先ほども学園内のトイレへと向かっていると、自分の背後から人がついてくるような足音がしたと告げるものだから。
「女子達はトイレへと行く時に俺たちのように悪霊だと思われる者に、ストーカーのように後をつけられると言う事はないのか?」
根暗で目立たない僕の話題をしても誰も喜ばないから、サミールの奴がかき消すように、自分の周りにいる女子達へと尋ね、話題を変えたのだった。
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