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久々の団欒

新規の評価、ブックマーク、誤字報告、感想をいただきありがとうございます。

お読みくださっている方々に感謝します。



はいこんばんは。ただいま久しぶりにみんなで晩御飯の真っ最中です。

やっぱ一人寂しくマイペースに食べるよりも、他の誰かと一緒にムシャるほうが美味しいわー。




晩御飯を作ろうと、いつものようにキッチンに立つと珍しくアルマが自分も手伝うと言ってきた。

気持ちは嬉しいが、とりあえず簡単な作業だけ任せようかと思ったが、ニンジンの皮むきと切る作業をやってみたいと言ってきた。


まあ、何事も経験だと実際にやらせてみると、多少ぎこちなくも綺麗にいちょう切りに仕上げてくれた。

……料理スキルが無いのにここまで綺麗に切れるもんなのか? と不思議に思っていたが、なんと上級職になった際、ギフトスキルに【料理】のスキルを選んだらしい。


アルマが言うには、いつもごちそうしてもらってるお返しに、いつか自分で美味しい料理を作って食べさせてあげたいから料理スキルを選んだんだとか。

……いかん、目頭が熱くなってきた。ええ子過ぎるわホンマ。ぐすん。




今日の晩御飯のメニューは豚の生姜焼きとキャベツの千切りにネギと豆腐とニンジンの味噌汁。

日本で豆腐を購入できたのは大きな収穫だった。他にも色々買うことができて、やっぱ地球の食料事情って恵まれてるんだなーと再認識。



「このトーフっていう食べ物、食感はまるでプリンみたいっすけど味がしないっす……」


『ピィ……』


「まあ、元が豆乳とにがりだからな。不味くはないけどそれほど美味くもないって感じるのも仕方ないか」



ちょっと落胆したような顔で豆腐を食べるレイナとヒヨ子。やっぱ大した収穫でもなかった模様。

薄味でガッカリしてるのは分かるが、味噌汁にプリンが入ってたらそれはそれでクソまずそうなんだが。


アルマは特に不満を漏らすこともなく、黙々と食べ進めている。

その顔は、心なしか少し明るい気がしないでもない。……表情に乏しいからなんとなくの雰囲気でしかないが。

自分で切ったニンジンの食感を確かめているのか、ちょっと念入りに噛んでいるようだ。



食事を進めながら、全員のステータスを確認してみる。

こないだ戦ったニセモノのステータスを見る限りじゃ、この子たちも相当レベルアップしてるみたいだ。……見るのが楽しみな反面、ちょっと怖い……。




アルマティナ


Lv61


年齢:16


種族:人間


職業:マスター・パラディン


状態:正常


【能力値】


HP(生命力) :1674/1674

MP(魔力)  :1235/1235

SP(スタミナ):901/922


STR(筋力) :973

ATK(攻撃力):973(+580)

DEF(防御力):911(+760)(+70)

AGI(素早さ):924(+180)

INT(知能) :1009(+300)

DEX(器用さ):888

PER(感知) :1001

RES(抵抗値):812

LUK(幸運値):998



【スキル】

剣術Lv10 天剣術Lv3 短剣術Lv2 体術Lv10 極体術Lv6 投擲Lv6 魔法剣Lv8 攻撃魔法Lv10 中級攻撃魔法Lv9 精霊魔法Lv5 補助魔法Lv7 空間魔法Lv2 拳法Lv7


【マスタースキル】

オーラ・ミティゲイション

二枚舌

剣山刺突


【ギフトスキル】

料理Lv1


装備

Lv2 竜喰らいの黒剣

ATK+580 INT+300


亜竜革の胴当て

DEF+760


疾風怒涛のブーツ

DEF+70 AGI+180


マギパールのイヤリング

MP自動回復


セーフティ・イヤリング

状態異常耐性付与


【称号】

格上殺し 怖いもの知らず 命知らず 生き急ぐ者 魔獣キラー 魔獣ジェノサイダー 魔族討伐 スキルマスター 始まりのパラディン 精霊使い 処刑人 恐怖の化身 千の壁突破 二千を超えて 三千世界へ 四千の海渡り 五千の空を





う、うむ。順調に育っているようでなにより。……いや、ちょっと見ない間にレベル上がりすぎじゃない? なにがあった。

能力値が大体4ケタ近くまで成長してるな。気力の量を考えると、本気を出せば恐らく5000近くまで能力値を上げることが可能だと思う。

……魔族の幹部にも余裕で勝てそうなんですがそれは。しかも新しいスキルも増えてるし。


そのうえ、ステータスに表示されない魔力操作の腕も大分熟練してきているようだ。

魔力パイルはもう俺と遜色ない精度で発動できるし、その気になれば魔力飛行も使えるだろう。実際、20階層で使ってたし。

よし、次期飛行士の座はアルマに譲ろう。え、いらない? ですよねー。



次、レイナ。






レイナミウレ


Lv55


年齢:15


種族:人間


職業:くノ一・望月


状態:正常


【能力値】


HP(生命力) :1112/1112

MP(魔力)  :834/834

SP(スタミナ):588/633


STR(筋力) :689

ATK(攻撃力):689(+325)

DEF(防御力):674(+540)(+150)

AGI(素早さ):1055(+214)

INT(知能) :599

DEX(器用さ):897

PER(感知) :1001

RES(抵抗値):712

LUK(幸運値):1041



【スキル】

短剣術Lv10 懐短剣術Lv3 体術Lv10 極体術Lv5 隠密Lv10 暗殺術Lv2 忍術Lv7 投擲Lv10 拳法Lv5 罠Lv4


【マスタースキル】

死刃結界

あなたの命はあと一秒

百発千中

オーラ・ミティゲイション


【ギフトスキル】

裁縫Lv1


装備

Lv2 迅雷短剣【雷鼓】

ATK+325


亜竜革闇装束

DEF+540 幻惑効果付与


闇の足袋

DEF+150 AGI+214


セーフティ・イヤリング

状態異常耐性付与


【称号】

格上殺し 怖いもの知らず 命知らず 蛮勇者 生き急ぐ者 魔獣キラー 魔獣ジェノサイダー 魔族討伐 スキルマスター くノ一 手八丁 処刑人 暗殺者 千の壁突破 二千を超えて 三千世界へ 四千の海渡り






相変わらず尖ったステータスしてんなーこの子。筋力・防御力に対する素早さのギャップよ。

そもそも忍者ってのは戦闘よりも諜報活動をするための職業だし、むしろここまで能力値が高いほうがおかしいか。


……つーかスキル欄やマスタースキル、それと称号欄に物騒な名前の項目がちらほら見えるんですがそれは。

忍者というよりも、必殺仕事人めいたイメージが浮かんでくるな。ちゃらら~。


アルマもそうだったが、装備のほうも地味にグレードアップしてんな。

アルマの御両親がオーダーを出してくれたのかな。ホントお世話になります。



では次、ヒヨ子。





ヒヨ子


魔獣:プラチナムコッコ


Lv57


状態:正常 テイム(梶川光流)



【能力値】


HP(生命力) :1307/1307

MP(魔力)  :897/897

SP(スタミナ):812/812


STR(筋力) :1250

ATK(攻撃力):1250

DEF(防御力):934

AGI(素早さ):1321

INT(知能) :436

DEX(器用さ):563

PER(感知) :1295

RES(抵抗値):458

LUK(幸運値):777



【スキル】

魔獣Lv6 爪術Lv10 鋭爪術Lv4 牙術Lv10 貫牙術Lv1 体術Lv10 極体術Lv5 拳法Lv4 投擲Lv2


【マスタースキル】

ドレイン・クロー

イート・ビーク

オーラ・トランス


装備

セーフティ・ネックレス

状態異常耐性付与


【称号】

格上殺し 怖いもの知らず 命知らず 蛮勇者 生き急ぐ者 魔獣キラー 魔獣ジェノサイダー 魔族討伐 スキルマスター 受け継ぐ者 人類の味方 グルメ魔獣 千の壁突破 二千を超えて 三千世界へ 四千の海渡り 五千の空を






ちょっと待て。お前、生みの親の白金ニワトリと比べて明らかに強すぎるんだけど!

主に筋力と素早さがおかしい。どっちも4ケタ超えてるとかレイナの立場無いやん。


装備の補正値が無いから実際には互角くらいだろうけど、まさかここまで強くなってるとは思わなかった。

これも『継承』の影響なのかね。ヒヨ子が啄んだほんの数枚の羽根が、ここまで強くしてくれたのか。


最初のころの弱々しいステータスの面影は最早どこにもない。

Sランク魔獣にも引けを取らない、というかもう下手すりゃ普通にSランク上位くらいの実力をもっているかもしれない。

ヒヨ子だけじゃなく、全員が。……本当に、皆才能の塊みたいな子たちなんだな。


いや、才能だけじゃなくて、死に物狂いで努力を重ねた結果か。生き急ぎすぎやろ。

……死にかける原因を作ってるのは主に俺とアルマの御両親なんだけどねー。




……ついでに俺のステも見とくか。






梶川 光流


Lv79


年齢:25


種族:人間


職業:ERROR(判定不能)


状態:正常


【能力値】


HP(生命力) :20/3630

MP(魔力)  :0/2790

SP(スタミナ):0/1772


STR(筋力) :3200

ATK(攻撃力):3200(+????)

DEF(防御力):3186(+920)(+200)(+????)

AGI(素早さ):3185

INT(知能) :3202

DEX(器用さ):3231

PER(感知) :3224

RES(抵抗値):3159

LUK(幸運値):3159



【スキル】

※取得不可※


【称号】

格上殺し 怖いもの知らず 魔獣キラー 魔獣ジェノサイダー 魔族討伐 真魔討伐 奇跡の癒し手 恐怖の化身 恐怖の大王 理に背くもの 死を乗り越えし者 処刑人 異世界を渡る者 ■■■■ 繝ォ繧縺ョ蠅莨E繝サ 千の壁突破 二千を超えて 三千世界へ 四千の海渡り 五千の空を 六千の星数え 七千階段を上り 八千代を繋ぎ 九千年を経ようとも 万人は不滅 手八丁 健啖家 鬼神の弟子 終焉災害事前討伐勇士


装備


つぎはぎの胸当て

DEF+920


白金鶏の手袋

DEF+200


魔導ブーツ(付呪・属性炸裂機関内臓)

ATK+???? DEF+????


セーフティ・イヤリング

状態異常耐性付与


【リソース】

???????




うん、とうとう素の状態で3000超えちまった。

称号欄になんだかおかしなのが混じってるけど、バグまみれの階層なんかに潜ったりした結果の不具合らしい。……メニューさんは大丈夫なんだろうか。

ちなみにHPMPSPがほぼ死滅してるのは鬼先生にボコられた後だからだったり。


【リソース】というのは異世界で敵を倒した際に得たエネルギーのことで、貯蓄・譲渡が可能な経験値みたいなもんらしい。

もう少しメニューさんのレベルが上がれば自由に扱えるようになり、これをアルマたちに譲渡してさらにレベルアップさせる予定だ。


もう魔族の幹部とも素の状態で充分殴り合えるだろう。というか最早経験値にしか見えんレベル。

……それでも、まだ不十分だ。少なくとも、魔王とやり合うにはまるで力が足りていない。

俺一人の力では、だけどな。


魔族は、魔王以外にはそれほど強い存在はいない。幹部クラスは特級職以上の力を持っているが、それでもアルマの御両親クラスなら楽に勝てる。

魔王のワンマンアーミーっぷりがどこまで通用するか見せてもらおうじゃないか。こっちは数の暴力でゴリ押すつもりだけどな。

搦め手、奇襲、そして最後はゴリ押し。そりゃもうこれ以上ないくらい豪快かつ雑にぶちのめす予定。


それまではなるべく目立たないように行動したいところだが、第3大陸を早急に攻略しないことにはどうにもならん。

アナライズ・フィルターでウチのパーティを始めとしたメンバーの情報を隠蔽しつつ、魔王の(メニュー)が復活しないうちに魔王城を引きずり出してやる。


そのためにも、今はしっかり飯食って力をつけるとしよう。

……スタミナが尽きてるのが地味に痛いなー。魔力を変換すれば補給できるけど、一回寝ないと魔力もゼロのままだ。



仕方ない、日本で購入したカップ麺でも食って少しでも気力を回復させとくか。

アイテム画面から取り出して、お湯を入れてから再び収納した後に時空推進機能で3分経過。

あっという間に出来立てカップ麺の完成である。……最早お手軽を超えたなにかだなこりゃ。



「あれ、カジカワさんまだなにか食べるんすか?」


「ああ、ちょっと野暮用のせいで今スタミナがゼロなんだわ。多めに食って補給しないと、次の日に変換する魔力の量もバカにならんし」


「ふーん、……てか、なんすかそれ? 美味しそうな匂いっすねー」


「ああ、21階層に潜った時にちょっと日本まで行ってきてな、その時に買ったものだ」


「え、に、ニホンって……」


「ヒカルの、故郷……?」



日本へ行ったことを伝えると、二人とも目を見開いて驚いた様子だ。

そりゃ驚くよなぁ。俺もまさかまた帰れるとは思わなかったし。

……いや、まあ、昔の日本っぽいところにも何度か繋がったけど、どこも修羅場ばっかだったし……。



「こういうカップ麺とかお菓子とか食材とか買い込んできたから、こっちで再現できなかった料理なんかも今後レパートリーに加えられるぞ。喜ぶがいいー」


「いや、ご飯ばっかじゃないっすか。ホントカジカワさんは食い気ばっかっすねー」


「……そのまま、元の世界に戻ろうって考えたりはしなかったの?」


「いや、全然。こっちでやること山積みだし、アルマたち置いて一人でスタコラ逃げるつもりはないよ。………あ、もしかしてさっさと日本へ帰ったほうがよかった?」


「違う! そんなつもりじゃ……!」


「はは、冗談だよ。……あ、ちょ、ごめんそんな涙目にならなくてもいやホントごめん泣かないでマジすみませんでした行かないから日本に戻ったりしないから落ち着いて」


「……ホント、アルマさんには弱いっすねー……」


『ピィ』




どうしようもなく魔王に勝つ見込みが無ければ、アルマたちを連れて日本で生活することも考えていたが、それは本当に最後の手段だ。

いくらなんでも世界中の人たちを見殺しにするのはアカン。……そりゃめっちゃ怖いけどさ。またハツ抜かれたりしたらどうしよう。ガクブル。


お読みいただきありがとうございます。



>残りの90%は決着がつかないor相討ちの可能性―――


あ、そうか相討ちの可能性もあるのか。相討ちになる見込みは大体5%ぐらいじゃないっすかねー(適当

……ちなみに、鬼先生の勝率は魔王の最終形態込みでの計算だったり。


>魔力を込めれば込めるほど重くなる―――


その通り、謎の黒ブロックは魔力に応じて重量を増す例の素材ですねー。

ちなみに破壊不能。もう鬼先生でも魔王でも壊せない反面、削ったり加工したりすることもできないので爆発機関は外付けです。ちなみに生体金属は狐BBAに頭を貫かれた時に収納した物です。生体と言っても生き物ではないのですが。

あと鬼先生の誘導方法の提案がシュールすぎて草。なんて怖いなヘンゼルとグレーテルだ……。


>なろうのオススメを教えてください。


ちょっと読んでみてビビッときたものなら大体楽しめるかと。

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 9/5から、BKブックス様より書籍化!  あれ、画像なんかちっちゃくね? スキル? ねぇよそんなもん! ~不遇者たちの才能開花~
― 新着の感想 ―
[一言] 素直に告ったりテンパって慰めようとしなくても、20回層のボス第二形態でアルマが出てきたこと伝えればしばらく時間稼げそう
2024/02/01 02:28 退会済み
管理
[一言] なんか、称号欄がバグってるんですが・・・ いや、存在がバグみたいなもんやし、仕方ないか
[一言] なろうのお勧めを教えて、って感想に対して、 「 『スキル? ねぇよそんなもん!』という作品が お勧めです。面白いです。」とか言うと思ってた。 梶川はSCPじゃないのか.........と…
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