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いや、今はそんなことしてる場合じゃない。
「アタシ、そんな願望持ってないからね。それは現実に不満がある人がすることであって、不満のない幸せな生活をしてたアタシは元の世界に帰りたいんです」
「そうでございましたか、申し訳ございません」
「いや、いいんだけどさ。……で? その場合は?」
やっぱり、フジサキの情報はアテになるしね。
発言を促すと、フジサキは心なしか得意げな顔になった……ような気がした。
★チヒロの【 Mental 】は、【 1pt 増加 】しました。
★フジサキの【 Physical 】は、【 1pt 増加 】しました。
「この場合、比較的状況が酷似しているRPGなどの基本に則りましょう。まず我々が最優先で行うべきは『情報収集』でございます」
「情報収集?」
「はい。今の我々には判断材料が少なすぎます。まずはこの世界が何処なのか? それを知る必要があります。そこから更に情報網を広げ、行き着く先に『帰る方法』がヒットする可能性がございます」
う~ん……。
●○●CHOICE TIME!●○●
「なるほど、確かに一理あるな」 …… ≪ 19 ≫ へ進んでください。
「ちょっと、かったるいな」 …… ≪ 78 ≫ へ進んでください。




