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さて、大変な事になったぞぉー。
アイネからとんでもない相談をされてしまった。
相談内容は『初恋のお悩み』について――と来たもんだ。
あの気位が高くて三度の飯より『いいから、騎士道精神だ!』なアイネお嬢様が、そんなガチ乙女な悩みを抱えているとは思いもしなかった。
とても断れる空気じゃなくて、アタシは条件をつけた上で『協力します!』と、頭を激しくヘッドバンしてしまったわけだけど。
元の世界に帰りたいって散々言ってるくせに、どうしてアタシはこんな面倒事に首を突っ込んじゃうんだかなぁ……もう。
でもその代わり、アタシが出した交換条件によりアイネから『スパイ』呼ばわりされる事も、理不尽に武器を突きつけられる事もなくなったわけだ。
これで一安心、晴れて屋敷内外を大手を振って歩ける。
「それにしても……」
今日の仕事を全て終えたアタシは、使用人仲間達と夕食をとった後、自室に向かって歩きながら顎に手を当てて呟く。
あのアイネがフジサキに一目惚れするとはねぇ……。
アイネの話から推測するに、初対面の時の出来事がハートに火を付けたっぽいよな……。
槍を素手で受け止められたのがよほどショックだったんだろうけど……アイネはその時の衝撃を恋愛感情と錯覚してるんじゃないか?
たぶん、ストックなんとか症候群ってヤツだ。
そうじゃないとあんな朴念仁の何処が良いんだかって話になる。
アタシには理解できない。
そりゃ、いざという時には頼りになるし、何やかんやでいつも心配してくれるし、泣きたい時には黙って胸貸してくれるけどさ……。
現にフランツさんLOVEのシェナですら、フジサキを『フジサキさん、超カッコイイよね! フランツ様の次にイケメンだと思うー!』って言ってたし。
あれ? アイツ、イケメンの必要条件、満たしてる。
もしかして、フジサキにときめかないアタシの方が異端児なのか!?
いや、違うな。アタシがアイツの事を意識しないのは、フジサキが『人間』じゃないって知ってるからだ。
●○●CHOICE TIME!●○●
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