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「でね、執事見習いはね……」
「……あ、シェナ。ハルを見なかったかい?」
話すのに夢中になってすっかり手が止まってしまったシェナに、通りかかった焦げ茶色の髪の青年が声をかけた。
執事服を着てる……。何か、どこかで見たような。
「えー? ハルー? 見てないけどなー」
「そうか……困ったな」
「また何かやったの?」
「いや、そんなたいしたことじゃないんだけどね」
あ、そうだ。このサラサラ髪の、肌が妙にきれいな男の人……。
初めてコルデア家に来た日に、客間にいた人だ。フランツさんに紅茶を注いでた……。
あのときは一言も喋らなかったけど、少し低めの落ち着いた声の人だ。口調も穏やかだし……。
図書館にいそう、なーんていうアタシの勝手なイメージも、あながち間違ってなかったな。
★チヒロの【 H point 】は、【 1pt 増加 】しました。
●○●CHOICE TIME!●○●
「とりあえず成り行きを見守っていよう」
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「ちゃんと自己紹介をしよう」
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