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「わからなくもないけど、それ言っちゃダメだよ!」
「わからなくもない?」
アタシの言葉に、フランツさんがアタシにも厳しい視線を向ける。
アタシはドキッとして思わず言葉を飲み込んだ。
★チヒロの【 A point 】は、【 3pt 減少 】しました。
フジサキはアタシを庇うように前に出ると、
「マスターもよくお聞きください」
と言って、再びフランツさんに目を向けた。
「フランツ様の語られた過去がたとえ事実であったとしても、それは人族側のみの主張です。長角族の主張、異議、反論は全く反映されておりません。一時の感情で一方的な武力行使を行っても、根本的な解決にはならないのでは? 負の感情は、また新たな負の感情を生みます。このままでは何度でも同じ事が繰り返され――」
「そんな事は……分かっているッ!」
淡々と語るフジサキの言葉を遮って、フランツさんが立ち上がった。
その気迫と怒鳴り声に無意識に体が震えた。
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