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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第4章 アタシと、コルデア家
751/777

4-≪ 325 ≫

≪ 325 ≫


「フジサキは、アタシの持ち物なんです!」

「何ですって!? それって、つまり……」


 アイネが凄まじいオーラを放ちながらアタシにずんずん近づいてくる。

 あ、あれっ? 焦って何かを間違えた!?


「あー、えーと! ま、間違い! 間違いでした!」

「間違いを起こしたっていうの!?」

「ち、ちがっ……!!」


 ぎゃーっ、何でこうなったー!!


 その後、アイネの部屋の中で小さな鬼ごっこになり――最終的には壁際まで追い詰められ、壁ドンされてしまった。

 美少女のドアップ。しかもアイネ、鼻息が荒い。


「ひぃぃ、これじゃ百合……!!」

「百合が何ですって!?」

「えーと、そうではなくて……とにかく、アタシとフジサキは断じて恋人同士ではないです! あくまで主人と従者の関係です! だから個人的なことも全然知らないんです!」

「その言葉に嘘偽りはないのね!?」

「はい!」

「……そう」


 アタシの答えを聞くと、一呼吸付いてからアイネがアタシから離れてくれた。

 近くにあったベッドの縁にボスンと座り、どこか遠くを見つめている。

 何か知っているだろうと勇気を出して呼び出したアタシが、フジサキの事をあまり知らないのだと分かって、ガッカリしている感じだ。





 このまま、≪ 151 ≫ へ進んでください。


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