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「チヒロ」
メイドさんが開けてくれた扉からエントランスホールに入ろうとしたら、後から来るフランツさんがアタシの名前を呼んだ。
何だろうと立ち止まって振り返ると、夕日に照らされるフランツさんの表情がやけに神妙だった。
こんな表情の彼を見るのは、聴取の時以来かもしれない。
首を傾げるアタシに向かって、フランツさんが手を伸ばした。
「チヒロ。父さんやアイネが何と言おうと、僕は君の味方だから。困った事があったら、僕を頼ってくれ。絶対に、一人で悩まないで」
●○●CHOICE TIME!●○●
「フランツさんがそんなことを言ってくれるなんて嬉しい」
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「ありがたいけどそういう訳にもいかないよ」
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