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「そうだな……」
フランツさんは何かを思案しながら、おもむろに口を開いた。
「英雄と呼ばれた人物達は過去に何人もいたね。魔王に関していえば、魔大陸には国ごとに『魔族の王』がいる。でも、聞く話によれば領地の開拓と自国の民の暮らしを優先する穏健派の王が多いそうだよ。言い換えてみれば、彼らは『魔王』だけど、世界征服は考えていないんじゃないかな?」
「やっぱ、アタシの知ってるファンタジーRPG常識とはちょっと違うんだな……でも、『アタシが勇者』フラグは回避できたな」
「でも……チヒロの言う『魔王』ではないけれど、危険な思想を持つ邪悪な種族は存在するよ。下手をすると『魔王』よりたちが悪いかもしれない」
「え! 本当ですか?」
呟くように言ったフランツさんの瞳が鋭く光った……気がした。
●○●CHOICE TIME!●○●
「どんなヤツなんです?」と聞いてみる
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「詳しく聞くのは何か怖い」と黙っている
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