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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第4章 アタシと、コルデア家
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4-≪ 289 ≫

≪ 289 ≫


 ビアンカ姉さんについて知りたいの?

 さては「ボンキュッボン」に惹かれたかな、君達ぃ。……なーんてね。


 ビアンカ姉さんは……某DVDショップのAVコーナーに陳列されていそうな美女、かな。

 17歳のJKが何でAVコーナーの詳細を知ってるのかって?

 そりゃ、クラスの男子が話してたのをちょっと小耳に挟んだからさ……そういうのは何となく、察して流そうね! 

 それにAV女優っぽいだなんて決して誉め言葉じゃないから、本人には口が割けても言わない。


 ローナ村では濃い藤色の髪なんて見たことなかったから、思わず

『染めてるんですか?』

と聞いてしまった。

 すると彼女は、気にする素振りも見せずに

『これは正真正銘の地毛さ。アタシの血族にはエルフェンか魔族がいるらしくてね。その血のせいでこんな色になったのさ』

と淡々と説明してくれた。

 彼女はどうやら、人族以外とのハーフかクォーターらしい。

 長いイオ・ヒュムニアの歴史の中ではそう言う別大陸の種族との混血種もたくさんいるんだって。


 今までそういう人物に会わなかったアタシは、フジサキやピスタさん、ロイズ村長から聞いた事がこの世界の全てだと思っていた。

 でも実際はごく一部の知識で知った気になっていただけだった。自分の無知さ加減に恥ずかしさすら覚える結果となった。


 興味本位で不謹慎な事を聞いてしまったとお詫びすると、珍しがられるのには慣れているらしく

『何とも思っていないから、その陰気臭い顔はお止めよ』

とニヒルに笑った。


 その姿がカッコ良くて、それ以来『ビアンカ姉さん』と呼ばせてもらっている。

 口は少々キツイが、アタシやシェナがヘマをすると庇ってくれたり、『一つ貸しだよ』と言って、アタシ達の仕事を代わりにこなしてくれたりする、頼れる姉御肌だ。

 アタシはビアンカ姉さんにかれこれ貸しが5つ以上ある。

 ビアンカ姉さんには足を向けて寝れないね。



★チヒロの【 I point 】は、【 1pt 増加 】しました。



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