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だけど……だ。フランツさんが放っているオーラが良くない。
顔はニコニコしているけど、目が笑っていない。
完全にフジサキを威圧しにいっているんだけど、フジサキは完全無視を決め込んでいる。
何だこれ? そうだね、分かりやすく例えるなら……虎と龍が睨み合ってる屏風があるじゃない?
その虎をフランツさんにして、龍をフジサキにするとこの場の状況が良く分かってもらえると思う。
フランツさんはどんだけ、フジサキの事が嫌いなんだよ。
仲良くして欲しいとは言わないから、その威圧はやめてあげてください。
フジサキには全く効いてないけど、アタシがこの場に居づらいんです。
★チヒロの【 C point 】は、【 1pt 減少 】しました。
アタシの声に反応して、フランツさんがこっちを見た。
扉の前に立つアタシを見て一瞬、ポカンとした表情をしたが、すぐに椅子から立ち上がるとアタシの方へ歩み寄ってきた。
その顔は先程の威圧的な笑みではない、実に嬉しそうな満面の笑顔に変わっていた。
「一瞬、誰だか分からなかった。チヒロ、よく似合ってるよ」
●○●CHOICE TIME!●○●
「とんでもない。アタシには勿体ないです」
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「ありがとうございます。嬉しいです」
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