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フランツさんが疲れた様子でこちらに戻ってきた。
アイネの槍を受け止めていた剣を、右手に持ったまま。
「あ、フランツさ……」
「チヒロ、本当にすまない。怪我はないかい?」
喋り出す前に、フランツさんにすごい勢いで肩を掴まれる。
いや、そんな焦らなくても……。
それに、剣が出しっぱなんです! 怖い!!
「だ、大丈夫です。大丈夫ですから、落ち着いて……」
「アイネには後でよく言って聞かせるよ」
「はい……」
言って聞くような子には見えなかったけどなあ……。
そう思いながら苦笑いすると、フランツさんはアタシの肩から左手を離し、フジサキの方をジロッと睨んだ。
「ところでフジサキ。さっきのは……?」
「……?」
睨まれたフジサキは「何のことやら」という顔をしている。
さっきの――ああ! アレか!
アイネの手の甲にチューしたやつ!
●○●CHOICE TIME!●○●
「フジサキの代わりに説明する」
…… ≪ 104 ≫ へ進んでください。
「危険なので話を逸らす」
…… ≪ 346 ≫ へ進んでください。




