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怖いけど、黙っていてもいつかはバレるのだからと自己申告しようとしたが、その前にフランツさんが口を開いてしまった。
「いるよ。父さんの目の前、僕の隣にいるこの2人がそうなんだ」
「何だとッ!?」
怒っているのか、驚いているのか、判別の難しい声を上げたロバートさんが、アタシに大股で近づいて来る。
ひぃいい、近寄られると更に迫力が増して怖い。
アタシの口元はヒクヒク痙攣していて目は涙目、それでも懸命に愛想笑いを張り付けた。
助けを求めてフジサキにアイコンタクトを送るも、奴はあさっての方向を向いていた。
フジサキ、この裏切り者めッ! 後でお前、覚えとけよ!!
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