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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第4章 アタシと、コルデア家
667/777

4-≪ 241 ≫

≪ 241 ≫


 フジサキ……。アンタが口挟んできたせいで、フランツさんがメチャクチャ嫌そうな顔してるよ。

 だから、ちょっとお口にチャックしてなさい。

 ちょっとフジサキを肘でつつくと、アタシは固唾を呑んでその答えを待った。


「これは言い訳にしかならないけど……あの時の僕は、どうしても君を王都に行かせたくなかった。もっと君を知りたいと思った」


 自嘲気味に笑うフランツさんの発言にアタシの中に激震が走った。

 開いた口が塞がらないとはこの事だ。

 何その台詞……一瞬、乙女ゲーの恋愛イベントでも発生したのかと思った。


 告ってるの?

 それ、出会ったばっかりのアタシに愛の告白してるの? 

 ちょっとオカシすぎない!?


「遠巻きに魔物に襲われる君を見つけて、助けた時から気になっていたんだ。これが運命ってヤツなのかな? なんてね! でも、異世界人の君を詳しく知りたいって言うのは本当だよ」

「アハハ、運命ですかー。フランツさんの冗談は面白いですねー」


 乾いた笑いで何とか誤魔化したが、すっごい複雑な心境だ。

 イケメンは好きだ。でも、フジサキで見慣れちゃってるし、あまり何とも思わない。

 だいたい、異世界で恋愛する事は出来ないよ。だって、元の世界に帰り辛くなるじゃん。

 二度と会えない、連絡できない長距離恋愛なんて、ただの悲恋でしかないじゃない。

 初彼との別れがそれとか、死ぬまで恋愛できない体になりそう。

 悲恋は見て楽しむもの。実体験は言語道断なのです。





                        ~ 1st Scene End ~



★チヒロの【 A point 】【 B point 】を必ず記録しておいてください。


 このまま、≪ 48 ≫ へ進んでください。

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