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アタシが必死に断ると、『異世界の料理』にひどく興味を持ってしまったらしいハル先輩が
「うーん……食ってみてぇんだけどなあ……」
と唸って腕組みをした。
もう、いい加減諦めてほしい……。
アタシは本当に、やったことないんだからさぁ……。
「おい、アイツは?」
「はい?」
「アイツ、フジサキ。アイツも同じ世界から来たんだろ? 作れねぇのか?」
「……」
そう言えば。
フジサキはローナ村ではほぼ毎朝テレサさんの手伝いをしてたし、作れる。
それに、最近……。
アタシの脳裏に、つい二日前の出来事が蘇ってきた。
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