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果物屋のおっちゃんに梨に似た果物を返すと、アタシはしばらくこの場で待とうと店の前から離れた。
ひょっとしたら、アタシがいなくなったことに気づいた三人が探しにきてくれるかもしれない。
「おっと、嬢ちゃん!! 道の真ん中に立ってちゃ危ないだろうが!!」
「ひっ……すみません!」
「おい、そこにいちゃ邪魔だ!」
「ごめんなさーい!」
「おい、そこの……」
「わ――!!」
色んな人に怒鳴られるのに驚いて適当に走っているうちに……アタシはすでに、元居た場所から遠く離れてしまったようだった。
人波に流されて向きがくるくる変わったせいで、どっちが北かもわからない。
「……はあ……駄目だ。どうにかして元の場所に戻らなくちゃ」
辺りを見回すと、正面にはところごころ青く塗られた壁が続く道がある。
左には、水色に塗られた木の塀がずっと先まで見えた。
★チヒロは現在、【 パン屋の前 】にいます。
●○●CHOICE TIME!●○●
「水色の塀の道に進む」
…… ≪ 209 ≫ へ進んでください。
「青い壁の道に進む」
…… ≪ 308 ≫ へ進んでください。




