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さすがに受け取るべきか躊躇していると、目の前にズイッとモスの実を持った別の手が出てきた。
「相変わらず、マスターは見ていて呆れるほどの大食らいでいらっしゃいますね。ですが、それはフランツ様の分です。私は食べませんので、この果実はマスターがお食べください」
「え? あぁ、ありがとうフジサキ」
「マスターの空腹を満たすのも私の務めですので」
フジサキは澄ました顔でそう言ったが、何か様子が変だ。
会話に混ざれなくて、寂しかったのか? アンタ、そんな柄じゃないでしょ。
「それは配慮が足りなくてすまなかったね、フジサキ。いらないなら、いらないって言ってくれて構わなかったんだよ?」
フランツさんが刺々しい言葉を投げかける。
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