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何でこんなところにフランツさんが!?
驚いて、あっちゃんの手綱を持つフランツ副隊長にフジサキと共に駆け寄った。
それにしてもあの甲冑、地味に眩しい。
フランツさんの笑顔も加わってさらに眩しさが増している気がする。
あの甲冑、あんなに太陽光浴びてたら、相当熱くなってるんじゃないか? 着てて辛くないんだろうか?
今ならきっと、甲冑の上で焼肉が美味しく焼けると思う。
骨付きカルビと牛タンが食べたくなってきた。
もちろん、ライスもセットでお願いします。
「フランツ副隊長、どうしたんです? 帰還部隊なら行っちゃいましたよ? 追いかけないと……ハッ! まさか、置いていかれたんですか?」
フランツ副隊長のおかげでここまで誰一人欠けることなく来れた。
なのに、この仕打ち……グッさん、あんだけ副隊長リスペクトしてたくせにヒド過ぎんだろ。
しっかりしろよ。
笑顔で話しかけると、フランツ副隊長はアタシの言葉に困ったように苦笑した。
「ここではフランツって呼んでくれ。どうも副隊長って呼ばれるのは堅苦しくてね。それに僕は置いて行かれたわけじゃないよ。ある任務があって、ここに残ったんだ」
「あ、そうだったんですか……すみません。えーっと、フランツ……さん?」
素直に謝るとフランツさんはフッと柔らかく微笑んだ。
イケメンはどんな笑い方してもサマになる。
元の世界にフランツさんがいたら、勤めてる会社にファンクラブが出来そうだ。
通りかかる若い娘さん達が見惚れちゃってますわ。よ! この色男ッ!
こんなイケメンをアタシ達だけで独占しちゃってて、ゴメンね!
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