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「そうは言いますけどね、ハル先輩。アタシにとってこの事態は死亡フラグ以外の何物でもないんですよ! アタシの顔を見れば、不機嫌な顔をして嫌味以外言った事のない、あのアイネお嬢様が、『話したい事があるから部屋に来い』って言ったんですよ! 嫌な予感しかしませんッ!」
「何だよ? その……『死亡フラグ』って?」
「『死亡フラグ』とは我々の世界のごく一部の人間が使う表現で、『ある人物が死亡した際に、生前に特定の行動・言動をしていたがために死亡が確実になった』という意味がございます、ハロルド様」
正座をしてワナワナ震えながら力説するアタシの隣で、同じく正座をしたフジサキがハル先輩に『死亡フラグ』の説明をしている。
ハル先輩は『へー。お前って、ほんと何でも知ってんだな!』と腕組みをしながら感心して、それに対してフジサキは『お褒めに預かり、光栄です』と頭を深々と下げていた。
あれで頭を床にこすり付けたら、完全に土下座だな。
意味なんて、さして重要な事ではないんだ。
問題はどうやってそのフラグを回収せずに済むかという話をアタシはしたいんだ。
●○●CHOICE TIME!●○●
「ハル先輩にさらに強く訴える」
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「まずは3人の意見を聞いてみる」
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