4-≪ 194 ≫
≪ 194 ≫
「死ぬってチヒロ……いくらアイネお嬢様がチヒロの事を嫌ってたって、殺したりなんかしないよー」
「シェナはアイネお嬢様に凶器を突き付けられた事がないから、そんな事が言えるんだよー!」
アタシが涙目になって訴えると、シェナがギョッとしたような顔をした。
「あ、あ、あれは……マジでアタシを殺る気の目だったし。そんなお嬢様と密室に2人きりになったら、なったら……」
「あー、もう、しょうがないなぁ、チヒロは!!」
いつの間にかアタシは、シェナのすぐ傍までにじり寄っていたらしい。
シェナはぎゅっとアタシを抱きしめると、「ビアンカは、どう思う?」とビアンカ姉さんの方に振り返った。
良かった、シェナにもアタシの気持ちはちゃんと伝わったようだ。
不安がるアタシの身体に回す手が、何だかあったかい。
★チヒロの【 F point 】は、【 1pt 増加 】しました。
「うーん、そうだねぇ……」
シェナに聞かれたビアンカ姉さんは、先ほどから1人考え込んでいる。
少し唸ると、ふと、何かを思い出したような顔をした。
このまま、≪ 334 ≫ へ進んでください。




