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良かった、3人に会えて……。
とにかく相談してみよう!!
「私達で良ければ相談くらい、どれだけでも乗るよー。ねぇ、ビアンカ?」
「まぁ……相談に乗るのは構わないけど、アタシらもチヒロもまだ仕事があるのに……」
シェナがえっへんと嬉しそうに笑う。
話を振られたビアンカ姉さんは抱えた掃除道具を見ながら困った顔をしていた。
「仕事って言ったって、午前中は倉庫にこの燭台やら壺やら器の山を運んで終わりでしょ? 倉庫の掃除だって、この人数でやってしまえばすぐ終わるだろうし」
話を聞いてあげようよ、とシェナがふくれっ面をした。
多分、普段クールなアタシ(シェナにはそう見えるようだ)が折り入って相談……なんて言ったものだから、妙にやる気になっているようだ。
ちょっとお姉さん気分を味わっているのかもしれないけど……。
困った顔で少し考え込んでいたビアンカ姉さんも、最終的には頷いてくれた。
さすが姉さん。ここぞと言う時に頼りになる。
フジサキはというと、そんなアタシ達の動向を黙って見守っていた。
フジサキは了承なんか得なくても、最初からアタシの相談に乗るつもりだったのだろう。
何はともあれ、言ってみるものだ。これで良い案が見つかれば良いんだけど。
相談しておいてこんなこと言うのもなんだが、ちょっと不安だ……。
相談に乗ってもらえる事になったアタシは、3人と倉庫へと向かったのだった。
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