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「……ありがとうございます。あのシェナさん、メイドの仕事ってどんな感じなんですか?」
「えー? そうだなぁー」
うーん、と暫く考えるような素振りをしてからシェナは一人納得したように頷いた。
「うん、口で言ってもよくわかんないよね!」
「え?」
シェナの顔をポカンとして見つめていると、彼女はアタシの背後に回ってその背をグイグイと押した。
急かす様なその行為に驚いていると、彼女の声が背後から響いた。
「ほらほら、メイドの仕事はいっぱいあるんだから! こんな所でボーっとしてたら、エレノアさんに怒られちゃうよ。お話はお仕事しながらしようね! 私達、歳が近いみたいだからそんな堅苦しい敬語やめてよねー。何だか、肩がこりそう!」
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