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おしっこを漏らさなかっただけ、御の字だ……と思いながら、アタシは視線だけで槍の刃が伸びている元を辿った。
長いテーブルの上には、隙の無い構えで槍を持ち、アタシを冷気を帯びた様な鋭い視線で睨む1人の少女が立っていた。
飾り気のないダークブラウンの流れる様な美しい長髪に、サファイアの様に青く澄んだ瞳。
歳はアタシと同じか、少し下くらいだろう。
フランツさんと同様、容姿端麗の美少女だった。
怖い眼でアタシを睨んでなければね……。
この美少女、どちら様?
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