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1-≪ 58 ≫

≪ 58 ≫


 まさか……新たな敵が現れたんじゃ……!


「逃げなきゃ!」

「マスター、いけません!」


 駆けだそうとしたアタシを、フジサキが引き止めた。

 その瞬間、一本の矢が目の前を掠めていく。


「……っ……――!」

「くっ……」


 喉がひきつれたようになって、声にならない。

 思わずよろめくと、フジサキが左腕で支えてくれた。

 ――その袖は何かに引きちぎられたようにビリビリに破れている。


「――フジサキ!」

「心配にはおよびません。矢が掠めただけです」

 フジサキは力強く頷いた。

 

 ごめん……ごめんよ、フジサキ。

 アタシが、急に飛びだしたりしたから……!



★チヒロの【 Mental 】は、【 2pt 減少 】しました。

★フジサキの【 Physical 】は、【 2pt 減少 】しました。



 そのとき、獣の苦しそうな声が聞こえ、アタシ達は思わず振り返った。

 1匹のうさぎに数本の矢が刺さっていた。

 傷口からは血が流れ、苦しそうに息をしている。

 他のうさぎ達は動揺したように各々唸り声を上げ、矢が飛んできた方を見ている。


 立て続けに矢が飛んでくる。

 それを間一髪のところで避けながら、うさぎ達は戦闘体制に入った。

 怪我をした1匹とボス以外の個体が矢が飛んできた方向に向かって走り出す。

 フジサキと共にうさぎ達が向かっていく方向を見る。

 目を見張った。


 日光を反射させ、光り輝く白銀の甲冑。

 手には両刃の剣または槍を持ち、馬に跨る騎士。

 その周りには弓を構えた軽装の歩兵達。風で翻る徽章(きしょう)が描かれた青い旗。

 中世の騎士団の様な一団がこちらに向かって来る。

 いや、正確に言うならうさぎ達に向かっている。





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