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普通の異世界で、ある意味安心した。
よかった……。
何がどうであれ、勘弁して欲しい。
大体、アタシはこの世界に永住するつもりはない。
今この瞬間にも元の世界に帰りたいと切に願っている。
仮にこの世界で素敵な恋人を作って、さらには結婚なんて事になったら情が湧いて帰るに帰れなくなってしまうのが目に見えている。
そうなったら即永住決定だよね……。嫌だよ、そんなの。『結婚エンド』と言えば聞こえは良いかもしれないが、アタシにとっては『バッドエンド』でしかない。
そんなことになってたまるか、アタシは誰が何と言おうと元の世界に帰るんだからな。
そういう恋愛紛いのフラグはとことんへし折って行きたい。
フランツさんに関わらず、相手がどんなにイケメンで良い人でもだ。
心の中で天高く手を突き上げて、アタシは宣誓した。
『宣誓! アタシ、宮間千尋は元の世界に帰るまでリア充にはならない事を、ここに宣言します!』
リア充は許さない。絶対にだ。
揺るがない強い心を持てる努力をしよう。
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