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フジサキはいつだって、アタシのためを思ってやってくれている。
フランツさんと揉めてしまったのは、アタシの配慮が足りないせいだ。
「フランツさん、従者の不手際は主の責任でもありますよね? 今回はそういう事で、無かったことにしてくれませんか? 謝罪ならアタシがします。申し訳ございません」
頭を下げると、フランツさんはバツが悪そうに頭を掻いた。
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そんな顔をして欲しかったわけじゃないのに……どうしてこうなってしまったのか。
原因は分かっている。アタシの態度が一事が万事、ハッキリしないからだ。
アタシさえちゃんとしていれば、こんな事にはならなかった。
フランツさんにもフジサキにも嫌な思いをさせずに済んだのに……やっぱりアタシは、駄目駄目だな。
「チヒロがそこまで言うのなら……すまない、言い過ぎた。話が大分逸れてしまったね。ウィルソンやメイド達がお茶を用意しているだろうからとりあえず屋敷に入ろう。本題はそれからでもいいかい?」
話を逸らし、フランツさんは笑顔でアタシ達を屋敷に招き入れてくれた。
フランツさんは大人だなぁ……。
グッさんが『騎士になるために生まれて来たカリスマ』って言ってたけど、納得だな。
……そんなことを考えながら、アタシはコルデア家の門をくぐった。
~ 4th Scene End ~
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