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「死ぬってお前……いっくらアイネお嬢様がお前の事嫌ってたって、殺しまではしないだろうよ」
「ハル先輩は、アイネお嬢様に凶器を突き付けられた事がないからそんな事が言えるんです!」
アタシが涙目になって訴えると、ハル先輩がギョッとしたような顔をした。
「あ、あ、あれは……マジでアタシを殺る気の目でした。そんなお嬢様と密室に2人きりになったら、なったら……」
「あー、もー、わかったって!!」
いつの間にかアタシは、ハル先輩の傍までにじり寄っていたらしい。
ハル先輩は少し赤くなると、アタシの頭をぐいぐいと押し返しながら「兄貴は、どう思う?」とマルコ先輩の方に振り返った。
良かった、扱いはぞんざいだけど、真剣に受け止めてくれたようだ。
やっぱりハル先輩はいい人だ。
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「うーん、そうだね……」
ハル先輩に聞かれたマルコ先輩は、先ほどから何か考え込んでいる。
少し唸ると、ふと、何かを思い出したような顔をした。
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