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≪ 147 ≫ ~ 3rd Scene Start ~
頭上にそびえ立つ名前も知らない樹木が真昼の直射日光を遮る。
吹き抜けるそよ風がアタシの頬を撫でる。
そんな穏やかな陽気と反対に、広場の空気はひどく重々しかった。
ちょうかく、チョーカク……それとも、蝶核? いや、聴覚かもしれない。
待てよ? あの子供は頭に長い木の枝を括りつけていた。
つまり、頭から角が生えている人間に似た種族ってこと?
漢字を当てるなら『長角』が正しいのかもしれない。
それにしても人を模した悪魔、畏怖の象徴ときたもんだ。
グラン・パナゲアには、そんな恐ろしい種族がいるのか。
会話のネタに困って、半分冗談のつもりで言ったのに、こんなガチめの展開は予想してなかった。
押し黙ってしまったフランツさんの真横で、フジサキと顔を見合わせる。
●○●CHOICE TIME!●○●
「長角族について想像してみる」
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「長角族についてフジサキに聞いてみる」
…… ≪ 246 ≫ へ進んでください。




