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「先に喧嘩をしかけたハルも悪いけど、殴りかかったシェナも悪いよ。巻き込まれたチヒロはいい迷惑だし、この後の仕事にも支障が出てるじゃないか! それなのに言い訳するなんて、この由緒あるコルデア家のメイドと執事としての自覚が足りてないとしか言いようがないよ!」
腰に手を当てて、小言を言い始めたマルコ先輩。
マルコ先輩にこっぴどく怒られた2人はシュンとしてはいるが、内心は復讐心に燃えているに違いない。
実際、マルコ先輩の見えない後ろ手でお互いに小突きあっている。
マルコ先輩も大きな子供を抱えて大変だな。心中、お察しします。合掌……。
「何でもいいけどね、アンタ達の水遣りの仕事済ませておいたよ。これでまた一つ貸しだからね」
ガミガミと続くマルコ先輩の説教を洗濯籠を持ちながらぼんやりと聞いていると、やけに色気のある女性の声がアタシに掛かった。
「すみません、ビアンカ姉さん。シェナがまたハル先輩と喧嘩しちゃって……埋め合わせは今度シェナと2人でします」
「ふん。いつまで経っても来ないから、そんなこったろうと思ったよ。大概にしておかないと今度はエレノアかウィルソンに説教されるよ」
あぁ、おっかないね。と、ワザとらしく身震いしながらゆっくりとした歩調でやってきたのは、メイドのビアンカ姉さんだ。
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