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ふと、フランツさんが近くにいた執事さんに紅茶のお代わりを頼んだ。
門で出迎えてくれたウィルソンさんじゃない……随分若い人だ。
焦げ茶色のサラサラした髪で、肌が妙にきれいな男の人。
フランツさんと同じぐらいの年齢かな……。雰囲気が落ち着いているし、一人で静かに本を読んでいそうな風貌だ。
これが乙女ゲーなら、出会いは図書館かな、やっぱり。目当ての本を見つけられなくて困っていたら常連である彼が助けてくれて……で、何やかんやで「そそっかしい人ですね、本当に」とかってくすりと笑ったその笑顔にキュンキュンくる……みたいなパターンだろうか。いや、これだとベタ過ぎるか……。
……まぁ、当の本人はすました顔でフランツさんのカップに紅茶を注いでいるだけなんだけどね……。
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