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眼鏡の老人はフランツさんの前までツカツカと姿勢良く歩み寄って来ると、サッと頭を下げた。
「お帰りなさいませ、フランツお坊ちゃま。長期のお勤め、お疲れ様でございます」
「ただいま、ウィルソン。僕の留守中、何か変わった事は?」
「これと言った出来事はございませんでした」
「それは何よりだ。ウィルソンがいてくれると、安心して家を空けられるよ」
「身に余るお言葉です。ああ、言いそびれるところでした。今晩、旦那様がお帰りになられるご予定です」
アタシ達を放置して、ウィルソンと呼ばれた男性とフランツさんの会話は続く。
「父さんが? それは好都合だな。それと……アイネのヤツはどうしてる?」
「アイネお嬢様は、昼食後から遠乗りに出掛けられております」
「それも好都合だ。アイツがいると色々と面倒だからね」
ようやく会話が途切れると、ウィルソンさんがアタシとフジサキの方を見た。
眼鏡の奥の瞳が一瞬ギラリと光ったのは、気のせいだろうか?
●○●CHOICE TIME!●○●
「とりあえず頭を下げる」
…… ≪ 20 ≫ へ進んでください。
「フランツさんの後ろに隠れる」
…… ≪ 304 ≫ へ進んでください。




