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そうは言っても困るな……。
どうしようかと思っていると、フジサキがふむ、と頷いた。
「フランツ様のご厚意ですから頂いておきましょう、マスター」
「あ、うん……」
「手や服を汚してはいけませんから、後で一緒に頂くことにしましょう。私がお預かりしておきます」
「アタシは幼稚園児かっつーの……」
文句を言いながら、フジサキにモスを手渡す。
フジサキはアタシからモスを受け取ると、フランツさんの方に向き直ってお辞儀をした。
「お心遣い、感謝いたします」
「あ、うん……」
フランツさんは相槌を打つと、何か言いたげな顔をして溜息をついた。
ん? フジサキの言動、何かおかしかったかな?
ちゃんとお礼は言えていたと思うけど……。
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