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「ビアンカ! そうやって、シェナを甘やかさないでくれ! 君が仕事を肩代わりするから、シェナは全然反省しないんだ!」
「おやおや、今度はアタシに八つ当たりかい? アタシはシェナに貸しを作ってるだけさ。それなりの事を返してもらうつもりだよ。アンタこそ、その2人の事は放っといたらどうだい? もう子供じゃないんだからね。自分達でした事は自分達で解決させないと、進歩しないよ?」
2人を説教していたマルコ先輩が、アタシと話していたビアンカ姉さんを指差して怒鳴った。
でも、そこは姉さんの方が一枚上手で肩をすくめながらマルコ先輩に言い返していた。
カッコいい、アタシもこんな大人の女になりたい。
おい、今、『お前じゃ無理だろ』とか言ったヤツ……アタシも同感だわ。
「もうすぐお昼になるから、早く戻って」
ビアンカ姉さんの背後から更に誰かの声がした。
まだ誰かいるとは思わなくて、突然掛かった声にビクっとして姉さんの背後を覗きこんだ。
「マーサ先輩……」
「今日は貴方とシェナが先でしょ? 昼食の時間が詰まるから早くしてね」
「すみません。マルコ先輩の説教が終わったら、急いで戻りますので」
「うん、お願い」
素直に謝れば、マーサ先輩は軽く頷いてくれた。
マーサ先輩ってちょっと、扱いにくいんだよね。
アイネのツンデレも苦手だけど、こういうタイプも苦手だったりする。
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