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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第4章 アタシと、コルデア家
541/777

4-≪ 115 ≫

≪ 115 ≫


アタシの説明じゃ、わかりにくかったかな。


「うーん……フジサキ、上手く説明できる?」

「できますが、マスターはフランツ様に何をお聞きになりたいんですか?」

「だーかーらー、一応、アタシも異世界トリッパーだし、この世界の正義と悪の事情は知っておきたいじゃん。トリップしたヤツが『勇者』みたいな展開になると、アタシは魔王を倒しに行かなきゃならなくなるし」

「行きたいのですか?」

「嫌だよ! ただのJKにそんな強そうなヤツ、倒せるわけないじゃん。ただでさえ、剣も魔法も使えないチート能力無しの平凡トリップしちゃったんだからさ」

「では、なぜ……」

「回避できるものなら回避したいの。今のうちに策を練って、勇者フラグを折るんだよ」

「なるほど……。それならば……」


 フジサキがふうむ、と考え始めると、フランツさんは

「いや、フジサキの説明はいいから」

とそれを遮った。


「でも……」

「チヒロの言いたいことは何となくわかった……からね?」


 そして、一つウインク。

 はぁ、そうですか。ここでウインク。

 二昔前の少女漫画のヒーローみたいだな。



★チヒロの【 A point 】は、【 1pt 減少 】しました。

★チヒロの【 B point 】は、【 1pt 増加 】しました。





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