4-≪ 92 ≫
≪ 92 ≫
そして、アイネの反応からアタシは一つに結論に辿り着いた。
中学生の頃、やっぱりアイネと同じく相談をしてきたクラスメイトがいた。
アタシの隣の席の男子がその子は好きだったらしく、よくその男子と会話しているアタシに「さり気なく好きな女子のタイプを聞いて欲しい」と頼まれたのだ。
面倒臭いな、自分で聞けよ、とも思ったが、必死に頼んでくるその子を無碍には出来ず、その男子からタイプを聞き出して教えてあげた。
その後、2人がどうなったかは知らないけどね。
その子の反応と、アイネの反応は全く同じだ。
するってーと、つまりだ。アイネはまさか……。
「お嬢様。もしかして……フジサキの事が好きなんですか?」
「ッ!?」
分かりやすいくらいアイネの肩が跳ねた。反応からして図星か……。
今のアイネは歳相応の表情をした女の子だ。いつもの気位の高さは全く感じられない。
シェナのように饒舌になるわけではないが、この顔は恋する乙女の顔つきだ。
何はともあれ、呼び付けた理由がアタシを亡き者にするとか、嫌がらせの類ではなかった事にホッと胸を撫で下ろした。
そうか、恋のお悩み相談か……。
●○●CHOICE TIME!●○●
「フジサキについて考えてみる」
…… ≪ 172 ≫ へ進んでください。
「相手が悪すぎる。丁重に断ろう」
…… ≪ 213 ≫ へ進んでください。




