表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第4章 アタシと、コルデア家
515/777

4-≪ 89 ≫

≪ 89 ≫


「兄はね、騎士としては一流だけど女を見る眼はからっきし駄目なの。今までも何人もの女を恋人だと言ってこの屋敷に連れてきたわ。でも、どの女もコルデアの名と地位、財産が目当てだった。いつだったかしらね? お兄様には『貴族の娘』と身分を偽って近づいた娼婦が、着ていた陳腐なドレスを私に真っ二つに斬られて泣いて逃げて行ったのは?」


 愉快そうに思い出し笑いをするアイネを見ても、アタシは笑えなかった。

 副隊長の妹がそんな恐ろしい事をするはずがない……どこぞのラノベのタイトルみたいな事になったな。

 でも、アイネの言い方からして事実なんだろう。


 つまりだ。アイネはアタシをコルデア家の財産目当てでフランツさんに近づいた卑しい商売女だと勘違いしている。

 しかし残念だったなお嬢さん、その予想は外れてますぜ?


「だから、それはお前の勘違いだ、アイネ! 彼女はエリックからの命令でこの家で預かる事になった人だ。僕の恋人でも何でもないんだ!」


 アイネと同じくテーブルに乗っていたフランツさんが、アタシとアイネの間に飛び降りた。

 アイネからアタシを庇って立つフランツさんからは、討伐隊の副隊長として任務に当たっていた時の威厳は感じられない。

 気の強い妹を止められない、ちょっと情けないお兄ちゃんだ。


 明らかに焦っているフランツさんを見つめながら、アイネは面白くないのかフンッと鼻を鳴らした。


「そうなの。でもエリックの命令という事は当然、ちゃんとした名目があるのでしょう? その女をこのコルデア家で囲わなければいけない理由が……」


 見透かすようにフランツさんの瞳を覗き込むアイスブルーの双眸。

 フランツさんがアタシを預かる事になった理由を話すのに躊躇しているのが窺えた。

 そりゃ、躊躇もするよね。

 何たってアタシは、財産目当ての泥棒猫どころか、スパイ容疑の掛かった怪しい自称異世界人ですもん。





●○●CHOICE TIME!●○●


「仕方ない、アタシが自分の口から話そう」

       …… ≪ 179 ≫ へ進んでください。


「勝手に口出しちゃ駄目だ。様子を見よう」

       …… ≪ 253 ≫ へ進んでください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ