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≪ 83 ≫ ~ 5th Scene Start ~
広い庭園を抜けて、屋敷の玄関の前に立つと重そうな扉がゆっくりと開いた。
扉の向こう側――エントランスホールには、たくさんのメイドさんや執事さん達が一堂に会していて、息を合わせたようにフランツさんに出迎えの挨拶をした。
『ただいま』と一言だけ言って、フランツさんは1人のメイドさんを呼んで、アタシ達を客間に案内するように命じた。
私は、エレノアと名乗った年配のメイド長さんによって、屋敷の客間に通された。
フランツさんは着替えがあるらしく『疲れただろう? ゆっくりしていてくれ』とだけ言い残して、ウィルソンと共に自室に行ってしまった。
豪華な作りのテーブルに薦められるがまま、メイドさんが引いてくれた椅子に腰掛ける。
用意された高そうな白磁のティーカップに注がれていく琥珀色のいい香りのする液体。
間違いない、この香りは紅茶だ。その様子をじっと見つめる。
一通りの接客を終えたエレノアさんは、アタシとフジサキに会釈をすると『何かございましたら、お声掛けください』とだけ言って客間から出て行ってしまった。
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