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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第4章 アタシと、コルデア家
509/777

4-≪ 83 ≫

≪ 83 ≫    ~ 5th Scene Start ~


 広い庭園を抜けて、屋敷の玄関の前に立つと重そうな扉がゆっくりと開いた。

 扉の向こう側――エントランスホールには、たくさんのメイドさんや執事さん達が一堂に会していて、息を合わせたようにフランツさんに出迎えの挨拶をした。

 『ただいま』と一言だけ言って、フランツさんは1人のメイドさんを呼んで、アタシ達を客間に案内するように命じた。


 私は、エレノアと名乗った年配のメイド長さんによって、屋敷の客間に通された。

 フランツさんは着替えがあるらしく『疲れただろう? ゆっくりしていてくれ』とだけ言い残して、ウィルソンと共に自室に行ってしまった。

 豪華な作りのテーブルに薦められるがまま、メイドさんが引いてくれた椅子に腰掛ける。

 用意された高そうな白磁のティーカップに注がれていく琥珀色のいい香りのする液体。

 間違いない、この香りは紅茶だ。その様子をじっと見つめる。


 一通りの接客を終えたエレノアさんは、アタシとフジサキに会釈をすると『何かございましたら、お声掛けください』とだけ言って客間から出て行ってしまった。





●○●CHOICE TIME!●○●


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