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ロバートさんはニヤッと笑うと、フランツさんとアタシを交互に見比べた。
「おお、そうだ。チヒロ……どうだ? 疑いが晴れたら、フランツの嫁にでもならないか?」
「やめてくれよ、父さん! チヒロが困ってるじゃないか!」
フランツさんが異を唱えると、『冗談だ! 何を真に受けている?』とロバートさんは、顔を赤くしたフランツさんの脇を悪戯っぽく肘で突いていた。
え、か、家族って……嫁ってことですか!?
なんと、もう親公認……って、違う!!
アタシは熱くなった頬を冷ますように、首をぶんぶんと横に振った。
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