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でも、たった3歳で一国の初代王様か。
そんな小さな子が国を統治するなんてどう考えたって不可能だ。
摂関政治だっけ? が行われた事はまず間違いないよな。
「異常としか言いようのない所業を人々は恐れ、国と民衆を愛した良き国王を失った事に涙した。長角族への深い怒りと憎しみへと変わっていくのは時間の問題だった……」
多くの種族達は長角族討伐に蜂起した。
強靭な肉体と戦闘力を持った長角族でも所詮は少数民族。
多勢に無勢の戦いの結果は目に見えていた。多くの長角族が勇猛果敢な戦士達によってその多くが倒された。
包囲網が狭まり、次第に逃げ場を失っていった長角族は、イオ・ヒュムニア大陸を真っ二つに分断する中央山脈へと追い込まれていった。
険しい山脈の奥地へと逃げ込んだ長角族を追う事は困難を極め、それ以上の追撃は不可能となった。
現在は山脈の人が立ち入る事が出来ないような奥地に、生き残り達が作った隠れ里があるという。
しかし、山脈以外の各地で長角族を見たという多数の目撃情報が王都に報告されている。
騎士団が調査に乗り出しているが、その足取りを掴む事は出来ていない。
まるで、霧や蜃気楼のように現われては消えるを繰り返している。
当然、その目的も分かっていない。
●○●CHOICE TIME!●○●
「長角族って本当にそんな種族なの?」
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「長角族って本当に卑劣だな」
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