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怖いから、フランツさんに紹介されるまで黙っていよう……。
ビクビクしたまま俯いていると、フランツさんがくすりと笑う声が聞こえた。
ぽんとアタシの肩に手を載せる。
「ここにいるよ、父さん。僕の隣にいるこの2人がそうなんだ」
「何だとッ!?」
怒っているのか、驚いているのか、判別の難しい声を上げたロバートさんが、アタシに大股で近づいて来る。
ひぃいい、近寄られると更に迫力が増して怖い。
アタシの口元はヒクヒク痙攣していて目は涙目、それでも懸命に愛想笑いを張り付けた。
ふ、ふ、フランツさん!! 本当に気さくなお父様なんですか――!?
★チヒロは【 Key word 】の【 淑女 】を入手しました。
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