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その場に残されたアタシの脳内ではアイネの言葉がこんな風に変換されていた。
『放課後、体育館裏に来い。来なかったら……どうなるか分かってんだろうな?』
何てことだ、とうとうこの異世界で死亡フラグが立ってしまった。
アイネが去っていった方向を、アタシは絶望が張り付いた顔で見つめた。
いやいや、待て待て……。
いくら何でも、それは考えすぎだ。
仮にもコルデア家の『黒百合姫』ともあろう方が、メイドを手打ちにするとかあり得ないって。
★チヒロは【 Key word 】の【 黒百合姫 】を入手しました。
それに、何だかいつものおっかない感じじゃなかった……妙に慌てていたし。
ここはとにかく、素直にアイネの部屋を訪ねるとしよう。
……怖いけど。
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