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フランツさんに呼ばれて、アタシとフジサキは食事の用意された居間に向かった。
用意された食事は、どれも一流レストランの料理のようで美味しかった。
ロバートさんやフランツさんに元の世界の事を聞かれて、アタシは答えられる範囲で話した。
2人とも子供みたいに興味津々でアタシの話を聞いていた。
相変わらず、アイネからは突き刺さる様な視線を感じたが、スルーに徹した。
あまりにもしつこい時は、隣に座るフジサキに『ちょっとアイネの方を見て』と耳打ちした。
フジサキがアタシの命令でアイネの方を見ると、アイネはフイッと目線を逸らした。
それが何回も続いて、ちょっと面白くなって、途中からは必要以上にやらせていた。
夕食の後は、ロバートさんが割り当ててくれた部屋に入った。
アタシの部屋は、何とアイネの部屋の隣だった。
当たり前だけど、アイネからは大ブーイングが出た。
でも家長のロバートさんの決定なので、仕方なく了承してくれた。
ちなみにフジサキの部屋は廊下の一番奥の部屋になった。
長旅で疲れているだろうから、とロバートさんが早く休むように言ってくれた。
その言葉に甘えて、アタシは自室になった部屋で休ませてもらった。
この日からアタシは、コルデア家の新しい『家族』になった――。
さぁ、明日が一体どんな日になるのか……不安だけど、楽しみでもあるかな。
~ 6th Scene End ~
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