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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第4章 アタシと、コルデア家
477/777

4-≪ 51 ≫

≪ 51 ≫


 アイネの急襲が失敗に終わったその後は、フランツさんの計らいでアタシは半月ぶりと言うか、この異世界に来てから始めてのお風呂に入れる事になった。


「配慮が足りなくて、ごめんね。もう準備はさせてあるから。足りない物があったら何でも言ってくれ」


といつも通りの貴公子スマイルでフランツさんはエレノアさんを呼ぶと、アタシをお風呂まで案内させた。

 その途中で、エレノアさんにアイネについて聞いてみた。すると彼女は丁寧に説明してくれた。


「アイネ様は、フランツ様と7つ歳の離れた妹様です。武芸や馬術を幼い頃から習っておいでで、その腕前は並みの騎士より遥かに上で御座います。マルトゥスの市民達からは、親しみを込めてコルデアの《黒百合姫》と呼ばれておられます」

「へぇー、黒百合姫か……。アイネお嬢様にぴったりの愛称ですね」


 感心すると、エレノアさんは嬉しそうな顔をしていた。

 メイドさん達にとっては、自慢のお嬢様らしい。

 使用人と主人の関係だから、そんなもんだよね。


 フランツさんとフジサキは客間に残った。

 フジサキを一方的に毛嫌いしているフランツさんと一緒に残すのは少し不安だったが、2人とも大人ですし。

 風呂から戻ったら、ガチの殴り合いで2人とも重傷負ってた――なんてのは、勘弁して欲しい。

 アタシは広い浴室に案内され、エレノアさんに色々説明を受けてから制服を脱いで身体を隅々まで洗うと、丁度いい温度の湯が張られた浴槽に浸かった。


「ふぅ……ああ~、生き返るわぁー」


 と、親父くさい独り言を口ずさみながら広い浴槽の中で伸びをした。

 さて。何とかこのコルデア家で生活していけそうだが、アイネのあの態度は不安要素だ。

 どうしたものか……。仲良くなれるのだろうか? 無理そうだなぁ。

 ツンデレ属性は好きじゃないし、どうやって扱えばいいのか未知数だ。


 恋シュミのアプリもダウンロードしてやっとくんだったな……。

 まぁ、また今日みたいな事が起きたらフジサキをけしかければいいか……。

 行け、フジサキッ! 『甘い囁き』だ! 

 ……みたいな感じでさ。

 うん、そうしよう。


 口元まで湯に浸かって、ブクブクと泡を出しながらアタシは1人『アイネ攻略ルート』に思いを馳せたのだった。





                        ~ 5th Scene End ~



★チヒロの【 C point 】~【 I point 】を必ず記録しておいてください。

★チヒロの【 Key word 】を必ず記録しておいてください。


 このまま、≪ 123 ≫ へ進んでください。

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