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JKのアタシが異世界転移(以下略)ゲームブック版  作者: 加瀬優妃
第4章 アタシと、コルデア家
456/777

4-≪ 30 ≫

≪ 30 ≫


 そういえば……フランツさんが言う『あの方』にはいつ会えるのだろうか? 忙しい人らしいが、出来るだけ早く会いたい。

 いつ会えるのかを聞こうと、アタシは顔を上げた。

 正確には上げようとしたが――フランツさんの目にも留まらない一瞬の動作で、その動きは静止された。


 キィイイン――。耳を(つんざ)くような金属がぶつかり合う高い音が、客間に響いた。


 反射的に閉じてしまった眼を開けると、アタシの目の前にはギラリと輝く槍の切っ先が向けられていた。

 鼻の先に付いてしまいそうな位置にあるその刃は、フランツさんが腰に携えていた剣によって制止されていた。

 椅子から立ち上がり、剣を構えるフランツさんはある一点を睨んでいる。


 一体、何が起こったのか……。全く分からなかった。

 刃先を数秒見つめてからフリーズしていた頭が一気に動き出し、ガタンと音を立ててアタシは椅子から仰け反った。


「ヒ、ヒェ……」


 尻餅をつくのと同時に喉の奥から情けない声が出た。

 両脚はガクガクと笑ってしまっていて、立ち上がれない。





●○●CHOICE TIME!●○●


「ふ、フジサキ!! 助けて!」

       …… ≪ 161 ≫ へ進んでください。


「だ、誰が槍を向けてるんだ!?」

       …… ≪ 174 ≫ へ進んでください。

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