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≪ 8 ≫
何だか、ますます人がいなくなったような……。
左手は高い塀が連なり、奥に鬱蒼とした樹が見える。
右手は……今にもつぶれそうな木造の家。ただ、民家ではないようだ。何か看板が出ている。
ただその看板も煤けていてよく読めない……。ま、アタシがまだこっちの文字をちゃんとは覚えていないせいもあるんだけど。
「……薬、草……?」
かろうじて読める単語を拾ってみる。
どうやらここは、薬草を売っているお店のようだ。
だけど何でこんなに暗い雰囲気が漂っているんだろう。怪しいクサを売っているお店なんだろうか。
戸もピタリと閉ざされたままだし……。
背後の鳥の声がピーピーとうるさい。
右手には……緑色の大きな葉をつける樹々のせいでだいぶん視界が悪くなっている、薄暗い道。
そして奥に続く道は……アタシの背丈より高い石の壁がずっと連なり、赤茶けた色で模様が描かれている。
……まさか、コレ、血しぶきじゃないよね?
★チヒロは現在、【 怪しい店の前 】にいます。
●○●CHOICE TIME!●○●
「鳥が止まっている道に進む」
…… ≪ 79 ≫ へ進んでください。
「緑色の大きな葉の道に進む」
…… ≪ 145 ≫ へ進んでください。
「赤茶けた模様の道に進む」
…… ≪ 284 ≫ へ進んでください。




