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「今頃グレッグが王政に報告したことだろう。スパイ監視の名目上、あまり自由に行動させる事はできんがこの屋敷の中では好きにすると良い」
ロバートさんは滞在を快く許可してくれた。
ホッとしてアタシも思わず笑顔になる。
「あ……ありがとうございます!」
「うむ。……それよりフランツ。この男は誰だ? 新入りの執事か?」
アタシの隣に立つフジサキを見て、ロバートさんは首を傾げた。
フランツさんは「ああ」と言うと、フジサキを右手で指した。
「彼はフジサキ。チヒロと一緒にこの世界に来た彼女の従者だよ」
「ご紹介に上がりました、私フジサキと申します。コルデア家のご当主で在らせられるロバート様ですね? 滞在の許可をくださり、誠にありがとう御座います。マスター共々、ご厄介になります」
丁寧に自己紹介をして頭を下げるフジサキに、ロバートさんは感心したように頷いていた。
そんなロバートさんに、フランツさんが耳打ちをする。
「彼、アイネの槍を素手で止めたんだ。こんな事、初めてだよ。アイネもかなり驚いてた」
「そうか、あのアイネが負けたか! それはさぞ、見物だっただろうな!」
ロバートさんがハハハッと愉快そうに笑っている。
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